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相場におけるリスク回避の手法を知る


時間分散によるリスク回避

これまでにも各所でふれてきているように、市場価格とは常に変動するものです。このため買った銘柄が購入価格よりも上昇すれば、その価格差はそのまま利益になります。一方で、買値よりも下落してしまえば、損失が発生することになります。

投資におけるリスクとは、このように思惑と逆に動くことによって発生することになります。しかしこのリスクは、ある程度回避することは可能です。方法はいくつか存在しますが、まず第一には時間分散によるリスク回避です。

たとえば、ある株が上昇や下落を繰り返していたとします。この銘柄は、今後徐々に成長していくだろうとの判断があるものの、上昇や下落を繰り返している場合、どこで買って良いのか迷うことになるはずです。そこで、ある一定の購入量を決め、これを長期にわたり毎月少しずつ購入することを考えます。

すると、下落しても上昇しても買い続けることから、月々の変動に左右されず、常に平均化した価格での取得が可能となります。仮にこの株価が上下変動を繰り返しつつも、ゆっくりと上昇をすることになれば、リスクを回避しつつ安定した値上がり利益を得ることができるわけです。

市場分散によるリスク回避

資産家の多くは、投資先の市場を分散することでリスクを回避しようとします。では市場を分散することが、なぜリスク回避につながるのでしょうか。

市場とは、今後どちらへ変動するかを見極めることがとても難しいものです。現状は安定成長している市場であったとしても、何らかの大きな問題に直面したり他の何らかの影響を受け、成長が止まったり市場自体が縮小するリスクがあります。一方で、あまり注目を浴びなかった市場に、ある時大きな需要が発生することで、市場規模が急拡大することもあります。

よって、時間を味方に付けて、なるべく大きな波を捉えることで、比較的安定した利益を望みたいものですが、それでも思惑通りの動くとは限りません。

そこで、複数の相関関係のない市場への分散投資を図ります。いずれも、今後成長する優位性を持った、利回りを見込める市場を選択する必要はありますが、各々独立した市場への分散投資を図ることで、その一つが損失を生み出したとしても、他の市場からの利益でそれを補填することが可能となります。

また、ひとつの市場で高い利益を上げることができた場合、その利益を別の市場へと再投資するなどの選択肢も生まれてくることでしょう。このように、市場の分散投資は、資産形成には不可欠な手法といえるでしょう。

裁定取引によるリスク回避

先に、相関関係を持たない市場への分散投資によってリスク回避を図る例を紹介しましたが、一方で、相関関係を持つ市場や銘柄に分散投資することでリスク回避を図ることも可能です。これを裁定取引(さいていとりひき:Arbitrage)と呼びます。

裁定取引では、ある市場や銘柄を買うと同時に、それと強い相関関係を持つ銘柄を売るといった手法をとります。これであれば、一方が下落して買い側に損失が出ても、売り側で利益を確保できることから、大きな損失を出すことはありません。ただし、双方どちらに動いたとしても、大きな利益を確保することができないことは容易に想像することができることでしょう。

裁定取引において、リスクを最小限に留めながらも、比較的高い利益を上げるためには、強い相関関係をもつふたつの市場や銘柄を、常時監視します。すると、何らかの要因により、一方だけ大きく相場が動く局面を見いだすことができます。

たとえばAとBの強い相関関係を持つ市場があったとして、Aが突然大きな上昇をはじめた場合、その上昇が安定するまで変動を監視し、Bがそれに追従し始めた段階でAを売り、Bを買います。ABはともに強い相関関係があることから、上昇も下落もほぼ同じタイミングで動きます。しかし何らかのアクシデントがあり、双方に差異が生じた場合、この差異を利益として得ようというわけです。

いずれABは、ほぼ同じ動きへと収束するはずです。するとAとBに生じていた差異は収束していくはずです。つまりこの差異の部分を、利益として得ることができるわけです。裁定取引は、サヤを取ることからサヤ取りとも呼ばれています。

この取引は、商品先物などで多く用いられます。商品相場には、ガソリンや灯油の銘柄が存在しますが、もとは石油ですから動きには強い相関関係があります。しかし需要の強さは季節によって差異があるため、この差異をサヤとして利益を追求することができるわけです。

裁定取引は、非常に低いリスクで収益を上げることのできる手法です。しかし、まったくリスクがないわけではありません。如何に相関性が強いもの同士であっても、一時期大幅に差異が開き、それが元に戻らない可能性はゼロではないからです。相場に絶対はないと考えて間違いはなさそうです。

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